エンドウマメ 豆知識
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エンドウマメの豆知識
えんどう豆といえば
えんどう豆も春から初夏の訪れを食卓に運ぶ野菜の一つですね。
緑色の翡翠色の玉は1粒で口いっぱいに青々しい若さを感じます。
ところで、えんどう豆と絹さや、スナックえんどう、この違いをご存知ですか?
これらは全てマメ科エンドウ属です。
えんどう豆(グリーンピース)の若い時に莢ごと食べるのが絹さや、莢の中の未熟なマメを食べるのがグリーンピース、そして、大きくなってきたさやと実の両方を食べるのがスナックえんどうなんですよ。
マメ類は栄養が高いことでも注目されていますが、えんどう豆も同様で、食物繊維とたんぱく質の宝庫なんです。
カルシウムやビタミンは魚や牛肉よりも多く含まれてるんです!
マメが大きくなるほどにビタミンCとカロチンの含有量は減少していきますが、グリーンピースの食物繊維の含有量はトップクラスです。
ホカにも、理科の分野ではメンデルが遺伝子の実験材料にしたことでも有名ですね?
オーストラリアの僧侶だったメンデルが掛け合わせに法則があることを突き止めたアレです。
(優劣の法則・分離の法則・独立の法則・・ってやつですよ)
残念ながら、彼が生きている間には世界で認められませんでしたし、今は決して全ての生物が上記法則に従っているわけではないそうですが、それでもえんどう豆が理科の歴史に大きく貢献したことには変わりないですよね?
ツタンカーメンといえば紀元前14世紀、エジプト第18王朝のファラオ。
「王家の谷」にある墓から発掘された「黄金のマスク」は呪いのマスクとも言われ話題になりましたよね。
そのときに棺の中から古代エジプト人が食べたであろうえんどう豆も出土したと言われてるんです。
その後、発芽、栽培に成功して日本にもそのエンドウが贈られたというわけです。
「ツタンカーメンのえんどう」として小学校などを中心に広まっていったそうです。
この、ツタンカーメンのえんどう豆、日本の種とは異なり、ワインレッドの花をさかせ、サヤもワインレッド、マメごはんにすると最初は普通のマメごはんと同じものの、時間が経つと赤飯のように赤くなるんだそうですよ。
古代ロマンを感じるこのお話ですが、実は疑問視する声もあるんですね。
というのも、えんどう豆の種子が発芽できるのは2~3年と言われています。
何千年もの時を越えて蘇りを果たしたというのはステキな話ですが、さてさてどうなんでしょうか?