ジャガイモ 豆知識
野菜の豆知識 か 野菜と果物のお役立ち情報へ戻る
ジャガイモの豆知識
実は、ダイエットの味方だった!?
ジャガイモ食べてダイエット
ジャガイモと言えば、「フライドポテト」や、「スナック菓子」に代表されるように高カロり―でダイエットにおいては「タブー」とされてきましたが、最近「ダイエットに効果的な食材」として注目されているんです。
炭水化物ぬきダイエットでもまず最初にあげられる食材の一つです。
それは、炭水化物抜きダイエットでは「糖質」を極力摂取しないことが鉄則だからです。
ジャガイモに含まれる「デンプン」は、体内に入ると「ブドウ糖」に変化します。
ブドウ糖と言えば、炭水化物と同じ働きをするため、ダイエット中摂取を控えないといけない物質ですよね。
ここが、ダイエットに芋類はダメといわれていた所以です。もちろん同じ芋類である、ジャガイモにもデンプンが多く含まれます。
しかし、ジャガイモのでんぷんが他のデンプンと違うところは、体内で「レジスタントスターチ」という物質に変化するところです。
レジスタントスターチとは、消化されにくい物質で、胃や小腸で消化されずに、大腸まで下りてきます。
消化されないということは、それだけカロリー摂取されにくいということです。
また、大腸まで来たレジスタントスターチは、腸内の善玉菌のえさとなります。
つまり、消化を抑え、腸内環境を整え、便秘予防、美肌効果など女性に嬉しい効果があるということです。
また、血糖値の上昇を抑える効果や、満腹中枢を刺激する効果もあり、食べ過ぎも防ぎます。
では、どのようにして食べるのが一番効果的なのでしょう?
それは、「冷たくして食べる」事です。
レジスタントスターチは、加熱後、冷やして食べることで量が増えると言われています。
この、レジスタントスターチになる食材は他にも沢山あります。
ダイエットの敵と言われていた、「ご飯」や「麺類」もその一つ。
ご飯は、一度炊いたものを冷蔵庫で冷やしてデンプンをレジスタントスターチにしてしまえばいいのです。
では、多くある食材のなかで、ジャガイモが一番に挙げられるのはなぜでしょう?
それは、ジャガイモに含まれるレジスタントスターチの量です。
冷やしたジャガイモのレジスタントスターチはご飯の2倍。冷やすことでの増加率も一番なのです。
つぶすとさらに摂取しやすくなります。
レジスタントスターチが最も増える温度は、4~5℃といわれているので、冷蔵庫で冷やすのが一番。
マッシュポテトやポテトサラダ、ビシソワーズなどの料理がむいているのではないでしょうか。
日本人にも身近な食材なので、調理法やアレンジ法も多く浮かびます。
ちなみに、一度冷やすことで出来たレジスタントスターチは常温では量に変化はありません。
冷たいものばかりだと身体の冷えが気になるわと言うときは、冷蔵庫で冷やしたものを常温に置いて戻しておくといいでしょう。
ただし、電子レンジで加熱してしまっては、折角のレジスタントスターチが減ってしまうので、注意が必要です。
ちなみに、小豆、タイ米なども、レジスタントスターチ含有量が多いといわれているので、これらの食材を上手く組み合わせてストレスのないダイエットを続けて見てはいかが?
「ソラニン」には気をつけろ!
芽が出たジャガイモは絶対に食べてはいけません!
芽の周辺や青緑色に変色した皮の下には「ソラニン」という神経毒の一種が含まれています。
ソラニンは神経伝達に働く酵素を阻害し、中毒を起こすのです。
普通のジャガイモでも、100g中にソラニンを3~6㎎含んでいます。
ジャガイモは古くなって緑化するとソラニンがどっと増え、芽を出せばさらに増えます。
ところで、ソラニンに対する耐性は人種や民族でかなりの個人差があります。
世界には葉を平気で食べる民族もあるそうです。