・コンニャクの歴史
・コンニャクの歴史
コンニャクの原産地はインド~インドシナ半島。
現地ではその形状から「象の足」とも呼ばれているんだそうですよ~。
東南アジアには130以上の種類があるといわれています。
ただ、その多くは日本で栽培されているこんにゃく芋とは品種が違いコンニャクを作るのには適していません。
コンニャク芋をコンニャクに加工して食べるという食べ方はずいぶん古くから有るようで、中国では2000年、日本でも1000年くらい前から加工した食べられていたそうです。
ただ、この加工法は中国発祥ではなく、東南アジアや朝鮮からではないかと言われています。
日本には6世期に仏教と共に中国から伝わったと言われており、元々は薬として入ってきたそうです。
僧侶や貴族の間で重宝されていたコンニャクが食品として庶民に食べられるようになったのは仏教が浸透する鎌倉時代以降だそうです。
室町時代にはコンニャク売りの姿も見られたそうです。
江戸時代の水戸藩では中島藤右衛門がコンニャクを粉状することを発見すると水戸のコンニャクはたちまち有名になッたそうですよ。
ところで、粉状にして作るこんにゃくは白色なんだそうです。
しかし、昔からの製法で作られたコンニャクは皮ごと使っていて黒色だったため、白いコンニャクは不評だったそうです。
そのため、意図的にひじきなどで色を付けているそうです。
現在、コンニャクは多種の加工品として食べられています。
昔はあく抜きというものをして臭みを取って下処理していましたが、最近では下処理なしで使えるものも多く出ています。
しらたきはすき焼きに欠かせないものですし、山形の名物には玉こんにゃくというものがあり、とても美味しいです。
そうそう、すこし前に話題になったラーメン缶(自動販売機)も麺がコンニャクで出来ていていました。
パスタの麺に使用したり、お米の形にして一緒に炊き込むものもありますね。
コンニャクゼリーやこんにゃくチップス、ジャーキー、とお菓子に加工されているのも今では珍らしくありません。
多くが低カロリーや、ダイエットのために出来てきた商品ですが、コンニャクを美味しく飽きずに食べる工夫です。
体に良いとされるコンニャク、ぜひ食事に取り入れたいですね。
※蛇足・・・コンニャク芋の花って見たことありますか?
黒紫色の花をつけるそうですが、すごい臭いんだそうです。
しかも、生で食べるにはえぐ味がありとても食べられるものではないそうで、茹でるなどの処理が必要なんです。
・・・(何でもそうですが、)最初に食べた人っってすごく勇気があるなって思います。