''・みんなで何を会議するの?''
みんなで何を会議するの?
八百神様ご一行出雲への慰安旅行!?
(・神無月の名前の由来で、神無月は出雲大社の御師が広めたもの(俗話)といいましたが、もし本当に神様が出雲に集合していたら・・・・)
「は~い、ここから先が出雲大社の御本殿になりま~す。あ、そこ、土産物を買いにいくのは後にしてくださ~い」
と、10月の出雲大社は我々人間に目には見えない神様で溢れている・・・とします。
なんていったって、日本全国からぞろぞろと神様が集まるわけですから出雲大社は大賑わいですよ。
よく「八百万の神」といいますが、これは、日本に800万の神様が存在するわけではなく、「数え切れないほど沢山の」という意味なんですよ。
古語の「や:八」は無限を表し、「お」は多く「よろず」も万(単位)を表すことからも、「八百万=ものすごうく沢山」というわけなんです。
そして、コレだけ多くの神様を受け入れるわけですから、当然宿泊施設が必要です。
出雲大社には東十九社、西十九社、と呼ばれる長屋状の長い社があります。
神様達は此処に宿泊するわけです。
神在祭の間、この社にはしめ縄が張られ、祭壇に供え物が捧げられます。
(神様同士久々の再会を祝って大宴会がひらかれているのかもしれませんね~。)
で、こんなに多くの神様が集まる会議ではどんなことが話合われるのでしょう?
出雲といえば、縁結び
全国の神様が全国の未婚男女の縁を話し合うといわれています。
なんでも、大国主神は日本国の支配権を天照大神に譲り、その代わり幽界の支配権を得たんだそうです。
そのため、物質的な事柄は天照大神系が決め、精神的な事柄は大国主神系が決めるんだそうです。
ちなみに、北九州では神様が出雲に出発される日、帰ってこられる日に未婚の男女がおこもりをする風習があったり、新潟(佐渡)では「神送り忌み」といって、10月の縁談を控える風習があるんだそうです。
ほかにも収穫が終わった後神様に里帰りしていただきゆっくりしてもらうといった意味もあったといわれています。
出雲の御神体の大国主神は日本国土を開発した神です。
その時、自分の子供達に各地の統治を任せたとされています。
そして、10月には全国各地に散らばった子供達が里帰りし、一年の報告とこれからの予定を話し合うというわけです。
そのうち、大国主神系(子供達)以外の天照大神系の神様たちも、一緒に出雲に来るようになったといわれています。
ただ、諏訪大社の祭神だった諏訪明神はあまりに大きな体だったため、他の神々が驚き、気遣って「諏訪明神に限ってはわざわざでむかなくても良い」としたんだそうです。
この時期、島根のあちらこちらの神社では神在祭が行われています。
観光協会や該当神社に問い合わせて出向いてみるのもいいですね。
会議が終わると自分の社に帰るわけですが、帰路につく日、出雲大社では神等去出祭という祭りが行われます。
(盛大にお見送りされるんですね~)
ちなみに出雲近辺ではこの祭りの夜にトイレに行くと神様にいたずらされてお尻をなでられるという言い伝えがあるんだそうです。
久々の大旅行、再会、宴会(予測)などで神様もテンションが高くなってるんですかね~(にしし)
帰り道、温泉に入ったりするんでしょうか?
(玉造温泉など有名な温泉もありますし、世界遺産登録された石見銀山に寄ってるかもしれません)
願わくば二日酔いで会議に出席して違う二人をむすんだりしませんように・・・・
いずれにせよ、10月の出雲は多くの神様であふれ、これからの日本の将来がはなしあわれているわけなんですね~。