チョロギ
チョロギに関する目次
チョロギといえば
まず、「チョロギ」というもの自体、何なのか分からない方も多いと思います。
お正月の黒豆の横に添えてある赤い巻貝のような食べ物を見たことありませんか?
ソレが「チョロギ」、シソ科の多年草で、地下茎部分になるんです。
なんとも不思議なこの形、機械で成形したものではなく、元々この形というから驚きです!!
漬物のほか、煮物や吸い物、天ぷらなどにも使われるそうですが、あまり普及している野菜ではないですね。
しかし、近年薬効が注目されており需要が伸びているんですよ。
(といってもまだまだメジャーではありませんが)
胃の粘膜がただれるほどの強い酸が出てもこのチョロギに含まれるアクティオサイドという強い抗酸化力が中和してくれるんだそうです。
ひょっとしたら、おせち料理にはいっているのも年末からの食べすぎで弱った胃をいたわる昔の人の知恵なのかもしれませんね。
(なぜ黒豆に添えてあるのかは謎ですが・・・)
チョロギの旬はいつ?
10月~11月に根に出来る塊茎を食用として収穫。
西日本ではもう少し遅く12月くらいから収穫が始まります。
3月くらいまでが旬といえます。
主に岩手県や秋田県など東北が産地として知られています。
なんと大分県竹田市も産地として有名なんですよ。
近年薬効も期待され、注目を浴び始めている!?食材なんです。
チョロギの歴史
中国が原産といわれ、17世紀ごろ日本に渡ってきたといわれています。
ヨーロッパには19世紀ごろフランスを中心に伝わったそうです。
チョロギというなんとも面白可笑しいこの呼び名、朝鮮語の「ジロイ=ミミズ」に由来するとか、中国語の「朝露葱」を日本語読みしたもの、など言われています。
見た目から、ネジ芋、法螺芋、甘露子、宝塔菜などと呼ばれることもあります。
漢字表記も、縁起物であることから「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」と当て字を使うこともあるそうです。
英語ではアルティショ・ジャポネ/シノワ(日本/中国のアーティーチョーク)というそうです。
美味しいチョロギ選び方
- 明るいベージュ色のもの。
- みずみずしいもの。
チョロギの食べ方
馴染みがないだけに生のものを見たことがない方もおおいのでは?
もちろん、漬物にしてもいいですが、折角生が手に入ったなら直ぐにたべてみたくありませんか?
チョロギは生ではアクが強いので、水にさらすか、熱湯でかるく茹でてみましょう。
食べてみたとき、ユリネのようなホッコリとした食感に変わっていればあげ頃。
そのままサラダにしても、炒め物にしても良し。
フランスではゆでたものにバターを添えて食べるのが一番ポピュラーなんだそうですよ。
ゆでたものに、シンプルに塩か、マヨネーズもおすすめ!!
チョロギの栄養成分・カロリー・注目成分・効能
●主な栄養成分
糖質スタキオース・フェニルエタノイド配糖体・オリゴ糖
●カロリー(可食部100g中)
約 kcal
●注目成分
アクティオサイド
●効能
・滋養強壮・ボケ防止・利尿作用・腎臓病・発汗作用
冬虫夏草ほどではないものの、同じような効能があるといわれています。
古くから中国では漢方薬として使われており、長寿の薬とも言われていたそうです。
脳の活性化がいわれており、脳梗塞や痴呆にも良いそうです。
免疫力を高め、血のめぐりを良くし、精神を安定させるそうです。
強い整腸作用があり腸内の善玉菌を増やし消化力、便通を良くします。