・酉の市に関係の深い食べ物?
酉の市に関係の深い食べ物?
酉の市の時は屋店が所狭しと並び大いに賑わっています。
いまでは色々な食べ物が屋店でうられておますが、江戸時代には縁起物として「頭の芋(とうのいも)」や「黄金餅(こがねもち)」が売られていたそうです。
頭の芋は今の八つ頭のようなもので、かしらになって出世するとか、子宝に恵まれるなどとされ、蒸して笹に通して売られていたそうです。
黄金餅は栗を使った餅で色が黄金色だった事からお金持ちになるといわれていました。
この黄金餅は幕末になると「切り山椒」に変わったようです。
切り山椒とは上新粉にさんしょうの汁または粉と砂糖を混ぜて蒸し、つ)いて薄くのばし、5~6cm ほどの拍子木形に切ったものです。
山椒の香りと柔らかいモチモチとした食感、白・黒。桃色と見た目もよい和菓子ですね。
11月から寒さが厳しくなってきます。
この切り山椒を食べると風邪を引かないといわれており、今でも酉の市では売られている縁起物なんですよ。