エンドウマメ 歴史
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エンドウマメの歴史
古くは古代オリエント時代から地中海で栽培されていたマメですが、元々は麦類の間で雑草として生えていたものが品種改良されていったものだと推測されています。
原産地には多数の説があり、中央アジア・中近東・南カフカス・ペルシアなどが候補として挙げられています。
ちなみに、カラスノエンドウ(よく野原に生えているあれです)も同様に利用されて居ましたが、コチラはその後利用価値を失ってしまい、雑草になってしまいました。
麦作と共にユーラシアから中国に5世紀ごろ伝わり、日本には遣唐使によって9~10世紀に入ってきました。
平安時代の「倭名類聚抄」には「乃良末女(のらまめ)」と記載されているんだそうですよ。
本格的な栽培は江戸時代に入ってからだそうです。
最近流通しているスナックエンドウは1970年代にアメリカから持ち込まれました。
ところで、えんどう豆は中国では「豌豆」と書きます。
これは、えんどう豆の若さやである、絹さやが女性の美しく細い眉のようだったからだそうです。
絹サヤはサヤ同士がこすれあう音が絹がこすれあう音に似ているということから付いたといわれています。