ギンナン 豆知識
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ギンナンの豆知識
銀杏といえば
銀杏といえば、茶碗蒸しのトリを務める翡翠色の宝石~!
いっそのこそ、長崎の吉宗の茶碗蒸しくらい大きなものの底一面が銀杏だったらいいのにと思うくらい。
あれが入っているか否かでその店の評価を勝手にしていたほどでした。
ところで、近くのイチョウ並木には秋になると銀杏の臭い匂いが充満します。
美味しそうだな~と見るのですが、やはり山中にある何十年ものの樹に生るのとは大きさも違いますね。
以前は山中まで行って拾ってました。
銀杏は周りの果肉を腐らせて、水で洗い乾燥させるのですが、これがまた大変な作業で、近くの川まで一式もってマスクして手袋してやってました。
(家の中でやった日には確実に首絞められているな~)
そうやって取った銀杏は友人たちにお裾分けするのでした。
今は山が遠くなってしまったので八百屋で購入するようになり、あのわずらわしさはなくなりましたが、寂しく感じるのも事実。
イチョウといえば実の部分ばかり注目されますが「イチョウ茶」なる健康食品もあるんですよ。
イチョウの葉にはギンコライド、フラボノールなどの成分があります。
これが血管を広げ、脳血管の血流を良くして、学習能力を高めるとかで、ヨーロッパではアルツハイマー症の薬として使われているそうです。
緑色の葉をよく乾燥させて細かく刻み粉末状にして煮出すんだとか。
他にも、葉は塩水に5分ほど浸してから天麩羅にしてもいいんだそうです。
秋の紅葉のイチョウ並木・・・
今日から食材並木と呼んでしまいそう。
銀杏の豆知識
ところで、イチョウは氷河期を乗り切っただけでなく、原爆が落とされた荒野に一番初めに芽を出した植物でもあるんです。
「火事の時に水を吹く」と云うくらい火に強い木。
江戸時代には江戸中の神社仏閣の門前にはイチョウや青桐が植えられていたし、関東大震災・東京大空襲という2度の大火にも耐えた樹が今も多く残ってるんだそうです。
発芽率も100%と言うことで、生命力の強い樹なんですね。
中国ではその生命力にあやかって結婚式の日に花婿・花嫁に銀杏の砂糖煮を食べさせる地域があるそうです。
ほかにも、イチョウの葉には、防虫効果があるので、本のしおりにするといいとか・・。